マニフェストは投げ捨てるもの

ガソリン税率維持、子ども手当制限せず…首相
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091221-OYT1T01166.htm
ですよねー。まぁCOP15直後ってのもあるし、そんな時に「ガソリン値下げします!」なんつったらカッコつかないのかもしれないけど。
そもそもマニフェストなんて「票を得るために並べる嘘八百」でしかないので、それらを真に受けて投票した人達マジご愁傷さま。
アメリカでも、ブッシュ大統領は就任前は「思いやりのある保守主義(compassionate conservatism)」をスローガンに、他国への政治干渉を目的とした戦争はやらない、国家建設の戦争はやらないって散々主張してたのに、就任して間もなく911テロが発生し、思いやりは窓の外へ投げ捨てられてしまうという結果に。
基本的に、選挙中に政治家が並べる言葉は全て嘘だって気持ちで受け止めるくらいしか出来ない。じゃあ何をもって投票の基準とするべきなんだと言うと、その政治家の過去の活動の経歴だったり、どんな人物か自分で調べるしかない。でも全ての国民がそんな事出来る訳ないしなぁ。民主主義って言っても完璧ではない。

今日は方向性を変えて

人為的温暖化説側の人間の記事を役してみようと思う。
大学時代の友人が褒めてたので。
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http://www.guardian.co.uk/commentisfree/cif-green/2009/dec/07/climate-change-denial-industry
The climate denial industry is out to dupe the public. And it's working

温暖化否定者どもが世間を騙そうとしている。
環境保護者は詐欺師だと思う?ならあんたは無自覚な巨大オイルロビー側の人間だ。証拠だってある。
気候メール事件跡の惨事を調べてみると、三つのことがはっきりしてくる。一つ目は、自分たちは気候化学マスターだと自負する奴らがその重要性をとことん過小化しようとしている事。この科学が間違っていた場合に一番損をする側の人間は、メールによって暴かれた彼らの秘密性と内輪的気風を必死に正当化しようとしている。しかし、透明化されてなく責任性のない科学は科学ではない。
記事が出版されたら、その裏付けとなる情報、コード、プログラムなどは即座に一般公開されるべきだと思う。それらを得るのに情報公開法を引っ張り出さなくちゃいけないのは間違ってるし、それで公開が却下されるのはもっと間違っている。そして、公開を要求された情報の一部を削除してしまおうなんて言い訳のしようがない。科学的プロセスを重んじる人間なら、全ての科学分野において完全な透明化を求めるべきだ
二つ目は、気候化学についてろくに知らない人間が重要性をとことん課題化しようとしている傾向だ。地球温暖化の真実の追求に対して興味がない否定者達は、たった3〜4人の科学者の間で2点の証拠データが改ざんされていたにも関わらず、これらのメールは気候化学の根本を崩壊するものだと主張している。
たとえ議論の余地が残る証拠データを全て取り除いたとしても(指標記録、コンピュータモデル、海流や雲の動き等)、地球温暖化が人為的なものである証拠は揺るぎ無い。1850年からの気温の記録、氷河や海氷の縮小、農産区(crop zone)の野生動物や植物の反応などにそれを見る事ができる。
この気候変化に対して、これ以外に明確に説明できるものはない。太陽サイクルは過去40年も気温の動きと一致していないし、地球の公転の変化を表すミランコビッチ・サイクルでも説明がつかない。しかし温暖化は大気中の温室効果ガスの増加と親密な関連性を示している。これらのガスの効果はラボ実験で証明でき、この効果は実際の大気では発生しないと言うのなら、非常に画期的な説を用意する必要がある。そしてそのような説は未だ存在しない。科学はいつだって固定化されるようなものではないけど、温暖化は科学としては極限まで固められたものとなっている。人為的温暖化の根拠はタバコと肺癌、HIVエイズの関連性と同等の根強さを持っている。
そして三つ目は、これらのメールから勃発した世界的スキャンダルと、過去20年もの間化石燃料会社が垂れ流してきたプロパガンダの発覚の対比だ。彼らの「否定産業」がどういう仕組みなのかを示すケーススタディを4点、Guardianのサイトに載せておいた
その内2点はジェームズ・ホッガン氏とリチャード・リトルモア氏による「気候隠蔽」という、非常に興味深くユーモラスな本からで、もし彼らの主張が何らかのリークされた資料に基づいていなければ(ソースは全て自分で確認した)、彼らの主張など何一つ信用できない。CRUのサーバーからのハッキングで露出されたデータと比べたら、その悪質性は10分の1にも満たない。
自分が言う「否定産業」は、人為的温暖化なんて起こっていないと主張する事でお金を受け取っている人間たちに対して向けている言葉だ。この主張を信じる大半の人間はお金を受け取っておらず、つまり騙されている。気候隠蔽を読んでいると、よくコメント欄で見かけるフレーズやコンセプトを目にし、これらのミームがPR会社や専門家によって植え付けられたものだという事を表している。
最初のケーススタディは、米国の石炭会社連合が人々に科学的根拠は不確定だと説き伏せようとした事で、ターゲット層としていた「年配の、教育されていない男性」と「若くて収入の少ない女性」の二つのグループ、そして彼らとの接触方法を並べている。研究結果の一つとして、「一般市民は科学的事情より他人の動機や手法等に対して意見が確信的になる傾向がある」としている。
次に誰かが気候科学者の目的は金儲けだけだとか、環境保護者は共産主義の世界国家を作ろうとしているとか言ってるのを耳にしたら、そういった理屈はエネルギー会社によって作られ配信されたものだという事を思い出してもらいたい。自分に対して、その皮肉にも気付かずに「お前の記事はただの人格攻撃だ、このデカ鼻眼鏡共産主義野郎が」や「お前らはみんなを脅かして世界経済を滅ぼして文明を石器時代に引き戻そうとしてるだけだ」と言う人達は、聞いたこともない戦役のために無自覚ながらも徴兵された者達なのだ。
二つ目のケーススタディは、気候科学者の称号を持つ数少ない気候変化否定者の一人であるパトリック・マイケルズ博士が、石炭燃焼による利益を守るためにと企業から多額の資金を得ていた事についてだ。私の知りうる限り、彼をコメンテーターとして招いたメディアは、このガーディアンを含めて、彼が注目されていた頃にこの事実を公にしていなかった。マイケルズ博士は、自分を中立的な専門家と装いながらも裏では化石燃料会社から報酬を得ていた科学者の内の一人でしかない。
三つ目の例は、石油会社エクソンから資金を得て板ハートランド機関から発行された「人為的温暖化説と相対する研究結果を出した科学者500人」のリストが、実はそれが嘘だったという事で、科学者達がこの発行物に書かれていた事について知ると、たちまち怒り名前をリストから外すよう要求した。20ヶ月後、彼らの名前は未だリストの中にあった。四つ目の例として、ブッシュ政権中、ホワイトハウスが石油会社と連携して、気に入らない役人を潰したり気候変化にすいての公式書類を作り上げたりしたケースもある。
気候隠蔽や、ロス・ゲルスパン著の「The Heat is On」と「Boiling Point」、そして自著の「Heat」及びDeSmogBlog.comやexxonsecrets.orgといったウェブサイトに行けば、そういった例を何十件も見つける事ができる。そしてそれらが暴くのは、民衆に対する、組織的で資金も豊富な詐欺行為だ。このサイトに書き込まれているコメントを読む限りだと、彼らは成功してると言わざるを得ない。
しかしこれらの情報戦の背後にいる者達は、こういった主張が嘘である事を自覚している。その中でも、エクソンモービルやシェル、BP、そして米国石油協会を背後に持った地球気候連合は特に大きな存在だが、1995年に連合内の科学者は「温暖化ガスとCO2等の温暖化ガスの人為的な排出の気候への影響に対する科学的根拠は堅固であり否定できるものではない」と主張している。連合はこの主張を一般から隠し、その逆こそが真実だと何百万ドルもの資金を使って大衆に主張し続けた。
そして貴方はそんな彼らの嘘の犠牲者かもいれない。気候科学者は嘘つきで環境保護者は愚か者だと主張する君たちの中で、その主張についてじっくり考えた事のある人間ははたしてどれだけいるだろうか。
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まとめ:人為的温暖化を否定する奴らは石油会社から金をもらってるか、プロパガンダに毒されただけだ!ムキー!
陰謀論ならお前らに対しても散々言われてるだろ・・・お互い言ってる事言われてる事が殆ど同じなのは微妙に笑えない。
しかし俺にとって人為的温暖化否定説のソースであるlewrockwell.comもエネルギー会社から金をもらってるんだろうか。ぐぐってみたけどそんなソースはみつからなかったが(ぐぐっても出るようなもんじゃないか)。

有道さんが好きな日本のものベスト9

http://www.debito.org/?p=5319
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よく人に「日本で好きなものは無いんですか?」と聞かれるけど、そりゃ好きなものはあるに決まってるじゃないか、という事で、ここで好きな日本のもの9つを紹介したい。
第9位:公共交通
海外ではよく「しまった、車がないと身動きとれない!」と嘆いたもんだけど、北海道だと、電車やバス、タクシー等を使えば、移動時間さえ確保できればド田舎でもとりあえず移動手段はある。それに、東京ほどの規模の都市で、1日に何百人もの人間を運ぶような、比較的キレイで安全で安いインフラなんて世界にどれほどあるだろうか。決して多くはない。
第8位:シーフード
日本の両立は質がいいし、不味い飯なんて探す方が難しい(学校の食堂飯だって十分うまい)。世界レベルのグルメ料理(中華、イタリアン、タイ、インド、フレンチ等々)なんて決して珍しくはないけど、やはり一番美味いのはシーフードだろう。それもそのはず:畜産よりも長い漁業の歴史を誇る彼らは、藻すら美味しくする技術を編み出しているというのだから。恐らく日本人は他の誰よりもシーフードを食しているだろう。
第7位:擬態語
僕は漢字オタクだけど、それは日本語の中でも頭の固い部分でしかない。その裏にあるのは日本語における「音」を表現する言葉、擬態語・擬声語・擬音語の世界だ。みんな「ぐっすり」や「がっかり」は分かるよね?でも鼻の内側を「ぽりぽり」とかく音や、何かを舐める「れろれろ」という音、そしてショックな時に響く「がびーん」の音はどうも個人的に難解だ。日本語とは非常に文脈化された言葉だけど(言葉の選択を間違えただけで官僚は手をこまねいてしまう)、ひらがなやカタカナの繰り返しの中にある広大な表現の世界は、さすがに極められそうにもない。残念。
第6位:包装
三越なんかのお店じゃ必要以上の紙やプラスチックで買い物をぐるぐる巻きにするけど、郵送する時等、そのぐるぐる巻きが欲しいような時になると非常にありがたいものになる。日本の郵便局は箱やテープを安価で提供するし、ヤマトやペリカンといった民間宅配会社なんかは、シャンデリアを箱詰めにして沖縄にまで配達してもらうって時でも十分信頼できる(しかも値段もリーズナブル)。包装の仕方がわからなければ、プロにまかせればいい。それもサービスの一環だ。三越が証明するように、包装がしっかりしていないものは他人に送るべきものじゃないという事だ。
第5位:筆記用具
アメリカのビック社が作る最悪のボールペンにはお世話になったが(何度書き直しても必ずインクが特定の場所で途切れたりする)、日本の筆記用具はクオリティと緻密さを併せ持つ。筆記用具の専門雑誌(本当にそういうのがある)で発見した新型ペン(鉛筆の芯を押し出すボタンがあったり、違う色のインクをカートリッジみたいに交換したり、歯磨き粉のアクアフレッシュみたいに複数の色を同時に出せるペンとか)を手に入れようと、みんな文房具屋に急ぐような所だ。漢字を精密に書かなきゃいけない文化じゃこれは不思議な事じゃないかもしれないけど、ペンにここまで執着する国は日本とドイツしか思い当たらない。
第4位:集団協力
確かに集団で行動すると融通がきかなくなって作業が遅くなりがちだけど、この国で集団行動がうまくいくと、特に自動化された分業が用いられた場合など、本当に効率がよくなる。
例えばだ:以前住んでた南幌では町内活動に活発で、町民センターで部屋を予約して会議をしたりした。みんな会議の前に集合して椅子や机の準備をして、会議が終われば全部片付けてから帰る。これが海外でプレゼンやる時なんかは周りの態度は「おい、おまえらちゃんと椅子片付けろよ。何のために給料払ってると思ってるんだ」ときたもんだ。みんなで協力する事が当たり前のこの国に住んでてよかったと思う。
第3位:公衆トイレ
もちろん公衆トイレは海外にもあるけど、大抵は見つける事すら難しい(海外の買い物客は膀胱が大きくなってるに違いない)。仮に見つけたとしても、レバノンソマリアのような大惨事になってる場合が殆どだ。しかし、日本の公衆トイレは基本的に清潔に保たれていて、臭いもそれほどきつくはない。
しかも結構心地いいときた。そりゃ漏れそうな時に和式の便器しかなかった時なんかは最悪だけど、他人にかかとが丸見えになるような海外のトイレだって嫌だ。それに、もし日本で出かけてる時に休憩したくなったら、とりあえず近くの障害者用トイレに駆け込んでゆっくりしていく。うーん、まるで個室だ。正にお尻のためのラブホテル。
第2位:アニメ
2歳の頃から漫画本を読んでいた僕は、日本のジャパニメーションや漫画にずっと憧れていた。アニメのあの奇麗な線や空間感と力強さ、そして絵コンテ式に語られる物語。当時は海外では過小評価されていたけど、今では日本で最も多く輸出されている文化の一つだ。もはや抵抗は無意味だ:類似品はもうカートゥーンネットワークに溢れかえっている(パワーパフガールズサムライジャック大好き)。
漫画アートに夢中な社会というものから生まれる一つの確定的な利点は、日本の絵描きの平均的技術力が非常に高いという事だ。自分自身、棒人間かパット・オリファント級のどちらかという、個人の芸術レベルが非常に極端な国の出身だし。
こんな例はどうだろう。以前日本の大学で空間ボキャブラリーというものを教えていた時に、解答用紙に部屋が描かれたものを配って「机の上にドラえもんを描いて」というテストをしてみた。驚くべき事に。100人中98人の生徒がプロペラや鈴、大きな口やヒゲなどといった特徴をしっかりと捉えた、見間違えようのないドラえもんをしっかりと描き上げられたのだ。これで海外の人間にミッキーマウスやフィリックス、むしろスヌーピーなどを描かせてみたら、日本国外でお絵かきがどれだけ練習されてないかが分かる。
第1位:温泉
まぁ、入れたらの話だけどね・・・
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オチwwwwwwww

有道さんが物凄いリストを用意してきました

http://search.japantimes.co.jp/cgi-bin/fl20091201ad.html
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「移民に公平な制度を」
有道出人
日本は、戦後になって初めて反対党が与党となる事が出来た。彼らは新しい政策を定着しえるだけの間、与党でいられる可能性がある。2009年を閉めるコラムとして、日本に住む人間のくらしを、国籍に関係なく良くできるアイディアを、民主党に提示したいと思う。
この提案は四つのグループに分ける事ができる:移民、警察、人権擁護、そしてPRだ。
(1)移民
出産率の低下と日本人の記録的長寿による人口危機がすぐそこまで迫っているにも関わらず、日本には移民政策がない。そりゃそうだ。非日本人(NJ)の面倒を見る仕事を受け持つ法務省入国管理局とビジネス系機関は、監視の目を光らせつつ彼らに労働させその利益を吸い取るばかりだ。極端に言えば、奴らの目的は日本を外の世界から守る事で、つまり難民を追い出し、外国からの労働者を回転扉的な短期契約で追い払い、NJを1〜3年の短期ビザで束縛する。日本に落ち着きたいと望むNJは、法務省の狭量で曖昧なルールに縛られた永住権取得手続きや帰化手続きという拷問に耐えなければならない。
グローバル労働市場の競争で不利な状況にいる日本が、こんな事を続ける訳にはいかない。工場の歯車やサラリーマンとして終わらず、日本のガラス張りの窓の範囲よりも大きく成功したいという野心を持っている労働力は、こんな国にはまず寄って来ないだろう。より良い境遇とチャンスを提供してくれる英語圏の社会がある中、わざわざ日本語を覚えてまで来る人間がはたしているだろうか。いい加減、従属的で実のない生活でも平和で豊かで秩序の保たれた社会であれば能力のある人間は在住してくれるという薄っぺらい傲慢さに満ちた考えは捨てよう。移民を歓迎し、そしてこの国に残ってもらうよう援助する必要がある。
提案:
1)現行の入国管理局を法務省から独立させる形で、「移民省」を新しく設立し、以下のような基準を明確化させる:

  • どういう移民が欲しいのか
  • どうやって移民の要望にこたえるか
  • 移民をどうやって法心共に日本人とするか

2)現行の法律を緩やかにし、移民の同和化に成功した国も導入している以下のような制度を導入する:

  • 永住権や帰化手順の高速化と基準の明確化
  • 国内の学校や大学の卒業生に対して、より高速な永住権授与と就職援助
  • 二重(多重)国籍制度
  • 国籍の血統主義から出生地主義へ、つまり日本で生まれれば日本国籍を授与する制度
  • 監視のために外国人を「住民」とは別に登録するのではなく、皆平等に「住民」として登録する制度
  • 国籍で差別されない安定職(公務員管理職含む)
  • 純化された日本語やふりがなを振るなど、言葉のハンディキャップを持つ非ネイティブに対する試験の救済
  • 家族を離れ離れにしないビザプログラム
  • オーバーステイしてしまっても、日本に利益をもたらした善良な人間ならビザの延長を認める事
  • 複数の文化を背景に持つ子供に、それらの文化を教育するマイノリティースクールと、政府による資金援助、並びに親への日本語教育

移民が何を必要としているかを想像するのは難しい事じゃない。みんな日本人と同じように仕事をして成功し、子供達により良い生活をしてもらいたいと願っている。それを認知して、社会の実りを、日本人と同じように皆が平等に手に入れられる制度を実施しなくてはいけない。
2)警察
どんな社会でも同じように、警察は法と秩序を保つために存在している。問題は、この国の警視庁は国際化そのものが社会秩序を脅かすものだと考えている事を全く隠そうともしていない事だ。以前も話した通り、警視庁は「国民」を外来人による犯罪から守るというレトリックを持つ(統計的には、「国民」による犯罪率は数値的にも比率的にも不均衡であるにも関わらず)。過去から続くこの外国人の「分離」と犯罪者化は今すぐやめるべきである。警察に日本を守るべき要塞として扱うよう訓練させる事は、NJへの差別を促進させるだけだ。
提案:
警視庁を透明化させ、責任を持った組織にするには、

  • 基本対応における人種プロファイリングを止めるための明確なガイドラインの実施と、警察に対するクレーム処理の機関(警察の監督下ではないもの)の設立
  • NJが職務質問等に対して日本人以上に標的になりやすくなっている現状の法律(主に外国人登録法)の改正。また、正当な理由のない検査から守る警察官職務執行法で、擁護する対象に外国人も含むよう改正
  • 警視庁マニュアルの公開(NJへの対応がどう教育されているかを透明化するため)、そして「国民」だけでなく全ての人間を守る事を指令とするよう改正。
  • 調査時に対話者(通訳等)として非ネイティブの人間を警察として雇う事
  • 不法な雇用だと証拠を持ちこむNJを保護する制度の導入(現状、悪質な雇用先から逃げてきた人間はオーバーステイしたとして逮捕され国外追放されて、海外で報復を受けるという仕打ちである)
  • 難民に関する事情は法務省ではなく、より柔軟な移民省に受け持たせ、母国の状況や日本にどんな利益をもたらせるか等といった条件で難民の受け入れを判断させる

3)人権擁護
移民がマイノリティとして社会の一員になったその次は、どんな社会にも見受けられるような外国人差別者から彼らを守らねばならない。
提案:

  • 人権局、もしくは上記移民省内の独立した人権関係の事務局に刑罰権を与える(調査内容の一般公開ももちろん義務化)
  • 相手の権利を侵害するような違法な契約を犯罪として罰する事ができるよう労働法を改正(現行では、労働問題は民事裁判を通じて非常に長い時間をかけるか、非効果的な労働法廷を通してでしか解決されない)
  • 国際人権規約や児童権利条約、人種差別撤廃条約等、労働に関する国連条約の意志に沿った法律の成立と実施
  • そして何より、全ての支柱として、人種差別を違法化する法律の成立。今までお咎めなしだった、「外国人お断り」の看板を立てるホテルや家主等といった商売人達がこれを止めるよう、罰則をしっかりと取り入れる事。

もちろん、これらの提案の中には今すぐ実現化するのは実質不可能なものもある。しかし、人々にこういった考えを出来るだけ早く受け入れてもらうよう働きかける必要がある。頭のいい移民は、帰化した後であっても自分が二級市民として扱われる事が分かっていれば、移民してくる事は絶対にない。彼らの権利は他の国の方が良く守ってくれるし、この国ではなくそっちの国へ向かう事は明らかだろう。
4)PR
これは税金があまり関与しないので比較的楽な部分だ。この間APECサミットで鳩山由紀夫総理が主張したように、日本政府は移民は日本にとって良い事だと伝え、NJがもたらしてきた利益を主張するべきだ。今のところマスコミはNJはゴミの分別すら出来ない等といった事しか報道していない。これからはNJがどうやって日本の未来のために働けるかを伝えるべきだ。
もうすぐ2010となる。この10年間はNJにとって酷いものだった。振り返ってみると、2000年の東京都知事石原慎太郎による、自然災害が発生したら外国人を捕まえるよう自衛隊に訴えた「三国人演説」から始まり、アルカイーダ、SARS、H1N1、G8サミット、ワールドカップ等でパニック状態になった一般市民、政治家、警察、メディア等の定期的な「外国人は犯罪者だテロリストだ」というバッシング、指紋採取制度の再導入、宿泊ホテルや仕事先、RFID(電波ID)通称「ガイジンカード」を通じての外国人監視の悪化と続いてきた。
つまり、2000年代はNJに対する一般的な見方が「誤解している外来者」から「社会秩序を乱す者」へと転換していった事になる。政府による世論調査によると、多数の日本人はNJに対して日本人ほど人権を認めなくていいと言う結果まで出る始末だ!
この傾向はやめよう。もし鳩山総理の、政権を投票された政治家の手に戻すという発言が本気なのなら、法制家を気取るエリート官僚の外国人差別者達を今こそ追い出してもらいたい。日本への移民を魅力的なものにするため、「国民」でない者達にも権利を与えるべきだ。
でないと、移民候補者はどこか別の国へ行ってしまうだろう。そして、もうじき世界経済第三位に落ちようとしている日本は、更に損をしてしまう事になる
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有道さんマジパネェっす

上野で警察に職質された外国人、登録書を見せる事を拒否

また有道さんとこのブログですが、こんなお話が(原文書いたのは有道氏じゃないです)。
http://www.debito.org/?p=5221
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今日(2009年11月19日)警察に呼び止められてガイジンカード(訳注:外国人登録証明書)を出せと言われたけど、単刀直入に言うと俺はそれを拒否して、最終的には放っておいてくれた。
俺は上野駅で仕事に行く途中だった。入谷口のすぐ近く。会話は全部日本語だったけど、出来るだけ英語で再現するよう頑張る。
コバヤシケイイチだかケンイチだか、そんな名前の警察に急に呼び止められて、パスポートを出せと言われた。俺は持ってないと答えて、ここは空港じゃないですよと教えてやった。そしたら一緒に交番に来いと言われて「あなたと一緒になんて何処にも行きませんよ」と答えた。そしてガイジンカードは持っているかと聞かれたので、持ってると答えた。
「出して」と警察。
「何で?」
在留資格を確認したい」
「だから何で?僕は何も悪い事してませんし、日本人と同じように税金だって払ってますよ。何で見せなきゃいけないんです?」
「いいから見せろ」
この時に40代の警察官が駆けつけてきた。こっちのアホとは違って、フレンドリーでニコニコした人だった。状況が悪化するんじゃないかと最初は心配したけど、うまく話を進めるために来ただけなんだと理解した。
「もし正当な理由があるんでしたら、証明書だけじゃなく日本の免許証だって見せてあげますよ。でも理由もなしに見せる訳にはいきません」
俺の苛立ちのこもった声と、俺に食らいついて話さない奴の冷たく怪しい目と、「法律だから」と必死に俺を説得しようとする制服の警官との三人の間で、こんなやり取りが暫く続いた。
そして貴方の身分証見せてと聞いたら、自信満々に見せてくれた。そしたらすかさずiPhoneを取り出して写真を取ろうとしたらすぐに身分証をしまった。
「何のつもりだ?」
「身分証の写真を取るつもりでしたけど?」
「駄目だ」
「んじゃ僕のは見せてあげませんよ」
「待て。俺のを見せたんだから、今度はお前の証明書を見せろ」
男の言うとおり、自分の証明書を取り出して、一瞬だけ彼に見せた後財布の中にササッとしまった。
「おい、これじゃあ確認が取れないぞ」
「確認が取りたかったら貴方の身分証の写真を撮らせてくださいよ」
「駄目だ。何故そんな事をする必要がある?」
「あなたの事で文句を言ってやろうと思いまして」
「誰にだ?」
「有道出人さんに」
彼らはどうやら我々の出人さんの事を知らないらしく、活動家である事を教え、ブログに書くためにこの警察の身分証を撮りたいと伝えた。
撮影は拒否されたけど、身分証もう一度見せてくれ、名前も名乗り、これで十分だろうと言った。もう一度見せてくれと頼んだが、駄目だ、写真は撮らせないと言った。
それは構わないけど、なら身分証の番号をメモらせてくれとお願いしたら断られた。いいよ、じゃあ俺も証明書は見せてやらない。
「一体何が不満なんだ?」と質問された。
「プライバシーの侵害ですよ。あなたに住所を知られたくない。それにこれは人種差別ですよ」
「人種差別ではない」
「差別ですって。僕がアジア人じゃないから」
「いや、君は外国人だろう。だから見せてもらいたいんだ」
「それだって差別じゃないですか」
こんなやり取りがまた暫く続いた。面白いのは、差別だと訴えた事で警官が非常に動揺した事だ。差別じゃないと何度もこの話に戻ってきて俺を説得しようとしたが、俺の疑いを晴らす事はできなかった。
そしたら改札口から離れるように言われたが拒否した。「邪魔だ、周りの人の事を考えろ」と言われて、俺はこう答えた:「じゃあ何であなたは僕の事は全然考えないんですか?それに、僕を呼びとめたのはあなたですよ?みんなが迷惑してるのは、あなたが原因じゃないですか」
「そんな事は言っていない。いいからそこを…」
「断ります!みんなに貴方の差別を見せつけてやる」
その後も彼はこれは差別ではないと訴え続け、最後に「仕方がないな。証明書を見せるようお願いしたが、君はそれを拒否した。私は貴方に見せるよう強制する事はできない。もう言っていいぞ」と言い残した。
俺の事を知ってる人は分かると思うけど、俺は決して相手に屈したりはしない。証明書は手放さなかったし、こんな方法で外人を捕まえたり、取り扱ったりしてはいけないって事を伝えた。攻撃的になったつもりはないけど、意思表明はしっかりとやったつもりだ。俺達を呼び止めるって事は、余計面倒な事になるって事を思い知らせてやりたかった。
馬鹿警官が去ってからは、例のフレンドリーな制服の警官と暫く一緒に話をして、年に1回オーストラリアに行くなんて事を聞いたりした。
後から見て、俺が大声で喋って周りの注目を集めている事を気にしていないって所に、あの馬鹿警官は異様に動揺していたように感じた。俺の身分証を見るために呼び止めたって事が回りの人間にバレバレになればなるほど恥ずかしくなっていく感じ。そして特にあいつの身分証の写真を撮りたかった事に関して非常に苛立っていた。
とりあえずこれを読んでるみんなに伝えたい。法律的にどれだけ許されてるか分からないけど、どうやらこの方法はかなり効果的みたい。俺の身分証が見たければ、お前の身分証の写真を撮らせろってね。これで相手は本気でびびる。まぁこいつだけかもしれないけど、でもこいつは今まで会った外人全員から身分証を吐き出させられたんじゃないかってくらい体格のいい男だった。まぁ俺は動じなかったけどな。
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外国人に限った話じゃないよ!
というわけでみんなも今度職質されたら試してみよう(ぉ