死神探偵スズキ

というわけでプレイしてきたのですよ。
1話完結型のオリ等身大で、サクサクとテンポ良くシナリオが進行する。

  • 第1話

いきなり依頼を受けるシーンから始まる。世界観の説明やキャラの紹介といったものは一切なし。というかその必要がない。世界観は現代、主人公は探偵。以上。
がめつい性格の主人公とそれをおちょくる死神の掛け合いがほどよい感じで好きだ。くどくなくてテンポがいい。
家に出る幽霊について調査してくれという依頼。軽く調査していく内に幽霊と遭遇、そして戦闘。
戦闘ではユニット性能で圧倒的に勝る死神をメインに使う訳だが、主人公スズキとの距離によって戦闘力が上下するという面白いシステム。
スズキのSP隠れ身の使いどころがとても重要になってくる。
あー、敵の爆発エフェクトがかっこいい。素材自作能力のある人の強みだ。と思ったら何と汎用アニメだった。始めて見た。
戦闘終了後、主人公と依頼主の会話で事件の真相が明らかに。
まとまり方が一話完結の怪奇モノっていう感じがして面白かった。雰囲気作りがよく出来てる、このシナリオ。

  • 第2話

今度の依頼主は子供。幽霊が見える子供という事で真っ先にシックス・センスを思い出した。
そして主人公のスズキが実は幽霊なんでないかと予想してしまった。多分違うけど。
オチは、あー、これは普通にプレイヤーが予想できるべきオチなのかなぁ、と思った。
あまり推理とか先読みとか好きでないので、何も考えずにプレイしてるので。

  • 第3話

ライバル登場。推理パートは殆ど自己完結気味に進行するも、戦闘後に更なる真相が。
ザコがいないボス戦なためか、回避や命中で気力が大幅に上昇する仕様に。
とりあえず敵の防御能力が凄く嫌らしいので、攻撃を回避して気力を100以下にさせてから技を叩き込む作戦。
ボスの相方は殺さずにクリアしたらイベントに変化があると思ったら何もなくてちょっぴり寂しかった。
しかしこのボスの能力は強すぎるというか便利すぎる気がする。まぁ制限っぽい制限もあるので、弱点がないという訳でもないけど。

  • 第4話

自殺した女子高生とその彼氏のお話。
和歌を使った演出がいい味を出している。
戦闘面では吹き飛ばしや引き寄せを使って死神とスズキの距離を離してくる敵が出現して色々と面白くなってきた。
川のマップチップがヤバイくらいよく出来てる。ホラー的な雰囲気をかもし出しまくりです。
クオリティ面では多分この回が一番高いかもしれない。
それにしてもこの刑事さんは好きになりそうだ。

  • 第5話

山田龍ノ門虎之助。きっと龍ノ門がミドルネームの外国人なんだ。そうに違いない。
猫探しのお話。珍しく探偵モノっぽい展開(ぉ
ぬこは可愛いのか可愛くないのか微妙なのはきっと仕様。
箱詰めにされたぬこを見てスネークを連想したのはきっと俺だけじゃないはず。
そして起こる殺人事件。犯人の名前を見て一瞬「えっ?」と思ってしまったが、俺が何も考えずにプレイしてて重要なとこ見落としてたからか。
そしてボスの正体が……うん、これは軽いトラウマ。真逆のものを想像してたもんだから。

  • 第6話

借金とか、お金の話。
ボス、強いです。
再L4の攻撃が地味に強いというか、25%のハズなのに何度クイックロードしても2回攻撃してスズキさんが死ぬ。
描写通りの執念って奴ですか。
今回も一応調査っぽいのはするんですが、幽霊なんで向こうから勝手に登場して暴れだすという展開が妙に多い気がする。
主人公も探偵とは言ってもやってる事は退魔士なわけだけど。

  • 第7話

おぉ、見取り図だ。何だか本格的。
相合傘イベントで軽くニヤリとしてしまった。
というかわざわざ雨用のユニットアイコンを作ってるとか芸が細かい。
ボス戦闘はこないだの銀髪死神さんとぬこモンスターが相手。ぬこモンスターは射程2から斬ると容易に倒せる。
ボスが登場してからわりと急展開で戸惑ったけど、まぁこういうのもアリだろう。詳しく書くとネタバレになってしまう。

  • 第8話

山荘殺人。いわゆるかまいたちの夜。お約束イベント満載の前後編。
というか、わざわざ前後編にする必要性って何だったんだろうと思ったら、後半パート冒頭の演出を見て「これがやりたかったのか!」と思わず突っ込んでしまった。ヒガタさんGJ。
スズキさん頑張って推理してくれる訳ですが……。この先はネタバレになるけど、最後はやっぱりあの人が活躍してくれた、と書いておく。
戦闘はそれほど苦労せず。NPCが死なないよう南に逃がすわけだけど、なかなか死なないのでさほど問題にはならず。むしろ死神タソがガス欠になりかけて。

  • 総合

何よりも怪奇ミステリーという雰囲気作りがよく出来ている。
例えるなら、世にも奇妙な物語とか、あそこらへんのホラー系ドラマか。決してアニメやライトノベルではない。
戦闘は、死神タソの鎌が2Pで凄く使いやすい。反面スズキさんは(パワーアップイベントあるけど)戦闘能力ほぼ皆無だが死神の強化にかかせないので前線に立たせざるをえない。こういった作品にありがちな「戦闘能力はないけど前線に立つ主人公」というシチュエーションを見事に再現したシステムと言える、かもしれない。
基本1話完結だけど、その中でスズキの過去についての伏線や銀髪死神との衝突など、全体としてのストーリーも動いているので、続きが気になってくる。
うん、とても面白かった。