爆丸バトルブローラーズ

何かいつの間にか和解してて信頼を得ているんですが、前回のDQNっぷりから成長の描写が殆どないため唐突感がどうしてもぬぐえない。
しかし、デスカードの設定って足かせにしかなってないんじゃないだろうか。形は何にせよ、ホビーアニメの主人公達は基本的にゲームを楽しんでその楽しさを視聴者の子供達に伝えるのが役割なのに、デスカードのせいでただのゲームが命のやり取りに変質してしまう(遊戯王も最近ゲームに負けたら死ぬような展開になってるらしいが)。しかも酷いのはそんな命のやり取りになったにも関わらずゲームそのものの描写が殆ど同じで、爆丸が消えても「大丈夫だ」って安心させたり、いやお前今誰か死んだのに大丈夫とかないだろう、とかどうも違和感がぬぐえない。ここらへんはもっと危機感というか緊迫感を演出してもらいたい所だけどそれだとホビーアニメにしてはシリアスすぎくなるのでどうしても主人公が決め台詞を最後に吐くような軽い展開になってしまう。
あとは妖逆門の時と同じようにゲームのルールが番組見てるだけじゃよく分からない。爆丸はアニメ始まる前から存在したゲームらしいのでルールの説明はあまり必要ないとスタッフは思ったのだろうか。少なくとも妖逆門よりは多少マシで、攻撃力や属性などの設定がある事は伝わっている。しかしアビリティカードのマリオネットの効果が最初よく分からず、呪縛能力だと思ったらモンスターの位置を変更するというものだったり、ルールが分からないのは致命的。とりあえず基本は「攻撃力の高いモンスターが低いモンsターを破壊できる」「モンスターが乗っているフィールド上のカードが開くと攻撃力に修正値がつく」「マジックカードみたいなものもある」「モンスターが全部なくなったら勝利」くらいか。それでもターン制度がどうなってるのか、モンスターの設置や移動に関してのルールなどが曖昧で、主人公が攻撃力をひたすら高くして勝とうとするのも視聴者もそのルールしか知らないから猪突猛進というよりは普通に見えて戦略性があるというのがいまいち伝わってこない。ゲームそのものを魅せてくれれば作品も面白くなれると思うのだが。この辺もっとがんばってもらいたい。しかし、ゲームを進行させながらルールを分かりやすく説明し、なおかつ緊迫感と迫力を演出できる遊戯王のシステムはやっぱ偉大だなと思う。