上野で警察に職質された外国人、登録書を見せる事を拒否

また有道さんとこのブログですが、こんなお話が(原文書いたのは有道氏じゃないです)。
http://www.debito.org/?p=5221
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今日(2009年11月19日)警察に呼び止められてガイジンカード(訳注:外国人登録証明書)を出せと言われたけど、単刀直入に言うと俺はそれを拒否して、最終的には放っておいてくれた。
俺は上野駅で仕事に行く途中だった。入谷口のすぐ近く。会話は全部日本語だったけど、出来るだけ英語で再現するよう頑張る。
コバヤシケイイチだかケンイチだか、そんな名前の警察に急に呼び止められて、パスポートを出せと言われた。俺は持ってないと答えて、ここは空港じゃないですよと教えてやった。そしたら一緒に交番に来いと言われて「あなたと一緒になんて何処にも行きませんよ」と答えた。そしてガイジンカードは持っているかと聞かれたので、持ってると答えた。
「出して」と警察。
「何で?」
在留資格を確認したい」
「だから何で?僕は何も悪い事してませんし、日本人と同じように税金だって払ってますよ。何で見せなきゃいけないんです?」
「いいから見せろ」
この時に40代の警察官が駆けつけてきた。こっちのアホとは違って、フレンドリーでニコニコした人だった。状況が悪化するんじゃないかと最初は心配したけど、うまく話を進めるために来ただけなんだと理解した。
「もし正当な理由があるんでしたら、証明書だけじゃなく日本の免許証だって見せてあげますよ。でも理由もなしに見せる訳にはいきません」
俺の苛立ちのこもった声と、俺に食らいついて話さない奴の冷たく怪しい目と、「法律だから」と必死に俺を説得しようとする制服の警官との三人の間で、こんなやり取りが暫く続いた。
そして貴方の身分証見せてと聞いたら、自信満々に見せてくれた。そしたらすかさずiPhoneを取り出して写真を取ろうとしたらすぐに身分証をしまった。
「何のつもりだ?」
「身分証の写真を取るつもりでしたけど?」
「駄目だ」
「んじゃ僕のは見せてあげませんよ」
「待て。俺のを見せたんだから、今度はお前の証明書を見せろ」
男の言うとおり、自分の証明書を取り出して、一瞬だけ彼に見せた後財布の中にササッとしまった。
「おい、これじゃあ確認が取れないぞ」
「確認が取りたかったら貴方の身分証の写真を撮らせてくださいよ」
「駄目だ。何故そんな事をする必要がある?」
「あなたの事で文句を言ってやろうと思いまして」
「誰にだ?」
「有道出人さんに」
彼らはどうやら我々の出人さんの事を知らないらしく、活動家である事を教え、ブログに書くためにこの警察の身分証を撮りたいと伝えた。
撮影は拒否されたけど、身分証もう一度見せてくれ、名前も名乗り、これで十分だろうと言った。もう一度見せてくれと頼んだが、駄目だ、写真は撮らせないと言った。
それは構わないけど、なら身分証の番号をメモらせてくれとお願いしたら断られた。いいよ、じゃあ俺も証明書は見せてやらない。
「一体何が不満なんだ?」と質問された。
「プライバシーの侵害ですよ。あなたに住所を知られたくない。それにこれは人種差別ですよ」
「人種差別ではない」
「差別ですって。僕がアジア人じゃないから」
「いや、君は外国人だろう。だから見せてもらいたいんだ」
「それだって差別じゃないですか」
こんなやり取りがまた暫く続いた。面白いのは、差別だと訴えた事で警官が非常に動揺した事だ。差別じゃないと何度もこの話に戻ってきて俺を説得しようとしたが、俺の疑いを晴らす事はできなかった。
そしたら改札口から離れるように言われたが拒否した。「邪魔だ、周りの人の事を考えろ」と言われて、俺はこう答えた:「じゃあ何であなたは僕の事は全然考えないんですか?それに、僕を呼びとめたのはあなたですよ?みんなが迷惑してるのは、あなたが原因じゃないですか」
「そんな事は言っていない。いいからそこを…」
「断ります!みんなに貴方の差別を見せつけてやる」
その後も彼はこれは差別ではないと訴え続け、最後に「仕方がないな。証明書を見せるようお願いしたが、君はそれを拒否した。私は貴方に見せるよう強制する事はできない。もう言っていいぞ」と言い残した。
俺の事を知ってる人は分かると思うけど、俺は決して相手に屈したりはしない。証明書は手放さなかったし、こんな方法で外人を捕まえたり、取り扱ったりしてはいけないって事を伝えた。攻撃的になったつもりはないけど、意思表明はしっかりとやったつもりだ。俺達を呼び止めるって事は、余計面倒な事になるって事を思い知らせてやりたかった。
馬鹿警官が去ってからは、例のフレンドリーな制服の警官と暫く一緒に話をして、年に1回オーストラリアに行くなんて事を聞いたりした。
後から見て、俺が大声で喋って周りの注目を集めている事を気にしていないって所に、あの馬鹿警官は異様に動揺していたように感じた。俺の身分証を見るために呼び止めたって事が回りの人間にバレバレになればなるほど恥ずかしくなっていく感じ。そして特にあいつの身分証の写真を撮りたかった事に関して非常に苛立っていた。
とりあえずこれを読んでるみんなに伝えたい。法律的にどれだけ許されてるか分からないけど、どうやらこの方法はかなり効果的みたい。俺の身分証が見たければ、お前の身分証の写真を撮らせろってね。これで相手は本気でびびる。まぁこいつだけかもしれないけど、でもこいつは今まで会った外人全員から身分証を吐き出させられたんじゃないかってくらい体格のいい男だった。まぁ俺は動じなかったけどな。
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外国人に限った話じゃないよ!
というわけでみんなも今度職質されたら試してみよう(ぉ