今日は方向性を変えて

人為的温暖化説側の人間の記事を役してみようと思う。
大学時代の友人が褒めてたので。
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http://www.guardian.co.uk/commentisfree/cif-green/2009/dec/07/climate-change-denial-industry
The climate denial industry is out to dupe the public. And it's working

温暖化否定者どもが世間を騙そうとしている。
環境保護者は詐欺師だと思う?ならあんたは無自覚な巨大オイルロビー側の人間だ。証拠だってある。
気候メール事件跡の惨事を調べてみると、三つのことがはっきりしてくる。一つ目は、自分たちは気候化学マスターだと自負する奴らがその重要性をとことん過小化しようとしている事。この科学が間違っていた場合に一番損をする側の人間は、メールによって暴かれた彼らの秘密性と内輪的気風を必死に正当化しようとしている。しかし、透明化されてなく責任性のない科学は科学ではない。
記事が出版されたら、その裏付けとなる情報、コード、プログラムなどは即座に一般公開されるべきだと思う。それらを得るのに情報公開法を引っ張り出さなくちゃいけないのは間違ってるし、それで公開が却下されるのはもっと間違っている。そして、公開を要求された情報の一部を削除してしまおうなんて言い訳のしようがない。科学的プロセスを重んじる人間なら、全ての科学分野において完全な透明化を求めるべきだ
二つ目は、気候化学についてろくに知らない人間が重要性をとことん課題化しようとしている傾向だ。地球温暖化の真実の追求に対して興味がない否定者達は、たった3〜4人の科学者の間で2点の証拠データが改ざんされていたにも関わらず、これらのメールは気候化学の根本を崩壊するものだと主張している。
たとえ議論の余地が残る証拠データを全て取り除いたとしても(指標記録、コンピュータモデル、海流や雲の動き等)、地球温暖化が人為的なものである証拠は揺るぎ無い。1850年からの気温の記録、氷河や海氷の縮小、農産区(crop zone)の野生動物や植物の反応などにそれを見る事ができる。
この気候変化に対して、これ以外に明確に説明できるものはない。太陽サイクルは過去40年も気温の動きと一致していないし、地球の公転の変化を表すミランコビッチ・サイクルでも説明がつかない。しかし温暖化は大気中の温室効果ガスの増加と親密な関連性を示している。これらのガスの効果はラボ実験で証明でき、この効果は実際の大気では発生しないと言うのなら、非常に画期的な説を用意する必要がある。そしてそのような説は未だ存在しない。科学はいつだって固定化されるようなものではないけど、温暖化は科学としては極限まで固められたものとなっている。人為的温暖化の根拠はタバコと肺癌、HIVエイズの関連性と同等の根強さを持っている。
そして三つ目は、これらのメールから勃発した世界的スキャンダルと、過去20年もの間化石燃料会社が垂れ流してきたプロパガンダの発覚の対比だ。彼らの「否定産業」がどういう仕組みなのかを示すケーススタディを4点、Guardianのサイトに載せておいた
その内2点はジェームズ・ホッガン氏とリチャード・リトルモア氏による「気候隠蔽」という、非常に興味深くユーモラスな本からで、もし彼らの主張が何らかのリークされた資料に基づいていなければ(ソースは全て自分で確認した)、彼らの主張など何一つ信用できない。CRUのサーバーからのハッキングで露出されたデータと比べたら、その悪質性は10分の1にも満たない。
自分が言う「否定産業」は、人為的温暖化なんて起こっていないと主張する事でお金を受け取っている人間たちに対して向けている言葉だ。この主張を信じる大半の人間はお金を受け取っておらず、つまり騙されている。気候隠蔽を読んでいると、よくコメント欄で見かけるフレーズやコンセプトを目にし、これらのミームがPR会社や専門家によって植え付けられたものだという事を表している。
最初のケーススタディは、米国の石炭会社連合が人々に科学的根拠は不確定だと説き伏せようとした事で、ターゲット層としていた「年配の、教育されていない男性」と「若くて収入の少ない女性」の二つのグループ、そして彼らとの接触方法を並べている。研究結果の一つとして、「一般市民は科学的事情より他人の動機や手法等に対して意見が確信的になる傾向がある」としている。
次に誰かが気候科学者の目的は金儲けだけだとか、環境保護者は共産主義の世界国家を作ろうとしているとか言ってるのを耳にしたら、そういった理屈はエネルギー会社によって作られ配信されたものだという事を思い出してもらいたい。自分に対して、その皮肉にも気付かずに「お前の記事はただの人格攻撃だ、このデカ鼻眼鏡共産主義野郎が」や「お前らはみんなを脅かして世界経済を滅ぼして文明を石器時代に引き戻そうとしてるだけだ」と言う人達は、聞いたこともない戦役のために無自覚ながらも徴兵された者達なのだ。
二つ目のケーススタディは、気候科学者の称号を持つ数少ない気候変化否定者の一人であるパトリック・マイケルズ博士が、石炭燃焼による利益を守るためにと企業から多額の資金を得ていた事についてだ。私の知りうる限り、彼をコメンテーターとして招いたメディアは、このガーディアンを含めて、彼が注目されていた頃にこの事実を公にしていなかった。マイケルズ博士は、自分を中立的な専門家と装いながらも裏では化石燃料会社から報酬を得ていた科学者の内の一人でしかない。
三つ目の例は、石油会社エクソンから資金を得て板ハートランド機関から発行された「人為的温暖化説と相対する研究結果を出した科学者500人」のリストが、実はそれが嘘だったという事で、科学者達がこの発行物に書かれていた事について知ると、たちまち怒り名前をリストから外すよう要求した。20ヶ月後、彼らの名前は未だリストの中にあった。四つ目の例として、ブッシュ政権中、ホワイトハウスが石油会社と連携して、気に入らない役人を潰したり気候変化にすいての公式書類を作り上げたりしたケースもある。
気候隠蔽や、ロス・ゲルスパン著の「The Heat is On」と「Boiling Point」、そして自著の「Heat」及びDeSmogBlog.comやexxonsecrets.orgといったウェブサイトに行けば、そういった例を何十件も見つける事ができる。そしてそれらが暴くのは、民衆に対する、組織的で資金も豊富な詐欺行為だ。このサイトに書き込まれているコメントを読む限りだと、彼らは成功してると言わざるを得ない。
しかしこれらの情報戦の背後にいる者達は、こういった主張が嘘である事を自覚している。その中でも、エクソンモービルやシェル、BP、そして米国石油協会を背後に持った地球気候連合は特に大きな存在だが、1995年に連合内の科学者は「温暖化ガスとCO2等の温暖化ガスの人為的な排出の気候への影響に対する科学的根拠は堅固であり否定できるものではない」と主張している。連合はこの主張を一般から隠し、その逆こそが真実だと何百万ドルもの資金を使って大衆に主張し続けた。
そして貴方はそんな彼らの嘘の犠牲者かもいれない。気候科学者は嘘つきで環境保護者は愚か者だと主張する君たちの中で、その主張についてじっくり考えた事のある人間ははたしてどれだけいるだろうか。
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まとめ:人為的温暖化を否定する奴らは石油会社から金をもらってるか、プロパガンダに毒されただけだ!ムキー!
陰謀論ならお前らに対しても散々言われてるだろ・・・お互い言ってる事言われてる事が殆ど同じなのは微妙に笑えない。
しかし俺にとって人為的温暖化否定説のソースであるlewrockwell.comもエネルギー会社から金をもらってるんだろうか。ぐぐってみたけどそんなソースはみつからなかったが(ぐぐっても出るようなもんじゃないか)。